会長挨拶

第53回全国学校保健・学校医大会
大会長 本間  博

 令和4年度「第53回全国学校保健・学校医大会」を岩手県が担当して開催するにあたり、ご挨拶申し上げます。

 日本医師会が主催となり、毎年全国各地において開催されております本大会は今回で53回目を迎えます。岩手県での開催は昭和53年に担当して以来、二回目となります。この間、子どもたちを取り巻く環境は大きく複雑化・困難化してきています。次世代を担う子どもたちの心身の成長を見守るためにも、全国の先生方と情報交換ができることを期待しております。

 昨年の第52回大会は岡山県医師会担当で開催されました。新型コロナウイルス感染拡大の対応でご苦労がある中、開催に向けご尽力いただき成功裏に収められましたこと、松山会長はじめ、役職員の皆様方に深く敬意を表するとともに御礼申し上げます。

 さて、岩手県で開催します第53回大会は令和4年11月12日(土)に、盛岡市のホテルメトロポリタン盛岡の本館とニューウイングにおいて、「子どもたちの『生きる力』を育む」をメインテーマに開催いたします。

 午前中の各分科会では全国の学校医の先生方から、それぞれの専門の立場から各地での取組みや活動の情報交換してもらうために、多くの演題のご応募を賜りたいと存じます。

 また、午後は、本会がこれまで少子化対策を進める中で取り組んでまいりました非認知能力の集大成として、本大会のメインテーマであります「子どもたちの『生きる力』を育む」を柱に特別講演、シンポジウムを企画し準備しているところです。特別講演で白梅学園大学名誉教授の無藤隆先生に非認知能力についてご講演をいただいた後、シンポジウムでは日本産婦人科医会会長の木下勝之先生、岩手県医師会女性医部会副部会長の千田恵美先生、花巻東高等学校硬式野球部監督の佐々木洋先生から、それぞれの立場からお話をいただくことになっております。ちなみに、佐々木先生は、あのメジャーリーガー大谷翔平選手を育てた高校野球部時代の監督です。興味溢れるお話をお聞きできるものと期待しております。

 大会の成功に向けて、岩手県医師会役職員一同、準備万端怠りないよう努力しております。開催時期は、秋も深まり紅葉の美しい季節となります。コロナが収束し、全国から多数の学校医や学校保健に関わる皆様方にご参加いただきお会いできることを、心より祈念しております。